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中国 1%の家庭が3割の財産を握る

2014年07月27日

【新唐人2014年7月26日】7月25日、北京大学中国社会科学調査センターが発表した2014年度「民生発展報告」によると、わずか1パーセントの家庭が中国の3分の1以上の財産を握り、大多数の家庭が生活の重い負担に耐えていることが分かりました。

 

報告書によると、2012年、全国の家庭の純財産は平均43万9000元で、2010年よりやや増えたものの、財産分配の格差は広がっています。

 

わずか1パーセントの家庭が全国の3割以上の財産を占めているほか、底辺の25パーセントの家庭が持つ財産は全国の1割に過ぎません。

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報告書はまた、中国の家庭の消費モデルを貧病型、アリ型、カタツムリ型、着実型、享楽型の5つに分類しました。

 

では、それぞれの型の例を挙げてみましょう。

 

お金がないため、病気の足を自分で切断した河北省の男性が去年、報道されましたが、彼は貧病型です。

 

そして北京の井戸の底に住む出稼ぎ労働者はアリ型です。当局のデータによると、彼らのように1日当たりの生活費が1.25ドル未満の貧困層は、中国に今、1億2800万人います。

 

ほかに、住宅ローンや教育費などの高額の支出のため、生活費を切り詰めるカタツムリ型は、どれくらいいるのか統計を取れません。

 

報告書によれば、中共の体制内で働く家庭は、財産の額と増加の幅、いずれも体制外の家庭を大きく上回ります。

 

フージワーフの中国富豪ランキングによると、去年の全人代および政治協商会議の代表のうち、83人が10億ドル以上の財産を有していました。

 

ただし中国には今なお、官僚の財産公開制度がないので、実際の貧富の格差や体制内外の格差はもっと大きいと考えられます。

 

とは言え、報告書に基づけば、所得格差を示す 「ジニ係数」はすでに0.73に達しています。このジニ係数は0.4を超えると、貧富の格差が進み、社会の階層間で対立が起こり、動乱が起きやすくなるとされます。

 

この報告書は、中国の貧富の格差を正確に表しているとは言えませんが、現在、絶え間なく起きている権利を守るための闘いや社会の衝突に対して、ある種の検証の役割を果たしました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/07/26/a1125694.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

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